突然の雨に我々は追い立てられるようにスタジオの中へはいる
そして一夜明けると、木々の小枝の先や草の葉の水玉から
細く鋭い光が真っ白いスタジオの壁をスクリーンにかえる。
目の前にあるゴロゴロした石の谷川に水たちが行き先を選ばず
大きな流れへと下る。
やがて太陽は容赦なく照りつける・・居場所のない暑さとなる。
そんな息ずかいの中で「山家」は一年を過す。
愛媛の丁度中央に位置するところ南伊予にある。 わが家(山家)は大登山(約333メートル)の中腹 に建ててあり眼下には五十崎の町が広がり、練習日 には夜景を見ながらスタジオ入りする。
メンバーとスタッフ全員は数 キロ内に住んでいる。
このスタジオにはシャンカ以外にも数バンド練習に
また楽器を下げて訪れて一夜かぎりのセッションも
これが南伊予の山人族「山家」のスタジオである。 |